赤ちゃんは白紙で生まれてくる?

近年、赤ちゃんに関する研究が進んできています。

とはいえ、赤ちゃんをはじめとして、子どもは大人から何かをしてもらう存在であり、また、何も知らない白紙であるという認識がまだまだあります。しかし、実は、もしかしたら人生の中でもっとも能動的な時期かもしれないということが研究されてきています。

最近では、赤ちゃんは多くの能力をもって生まれてくることが明らかになってきています。

人と協力する力、人に(指さしで)教えようとする力、道徳規範を守ろうとする力など、その他では赤ちゃんは(大人でも難しい)サルの顔を見分けることができるそうです。

このことからもわかるように、赤ちゃんは白紙で生まれてくるのではなく、たくさんの能力をもって生まれてきて、その中で必要な能力は残し、「不要なものを捨てていく」のです。

これを脳科学用語でいうと、「シナプスの刈り込み」といい、「生後の発達過程において、必要な結合だけが強められ、不要な結合は除去されて、成熟した機能的な神経回路が完成する現象」のことを言います。

つまり、赤ちゃんができることも大人がやってあげすぎてしまうと、せっかく持っている能力が「不要」だとみなされ、除去されてしまうということです。

また、シナプスの刈り込みは、「発達障害」の仕組みとも関連しており、赤ちゃんの時期に何らかの理由によって本来生きていくうえで必要でない能力、つまり本来は刈り込み(除去)されるべき能力が強められ、脳の発達に影響が出ることが発達障害の原因だと言われています。

そして、「何らかの理由」の一つが「早期教育」だと言われています。
 

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