学校の当たり前をやめた。

最近ずっと、藤森平司先生の近著「保育の起源」について掲載してきましたが、章の区切りが入ったので、違う本の紹介をしたいと思います。


以前に、ネットの記事で著者の工藤先生のことを知り、とても興味を持ったのでamazonでぽちっとしてしまいました。


表紙にあるとても衝撃的な言葉。


「宿題は必要ない。クラス担任は廃止。中間・期末テストも廃止。」


クラス担任の廃止については、以下のように書かれていました。

~今年度は、改革の大きな柱の一つとして固定担任制を廃止しました。従来は1学級に1人の担任を固定するのが当たり前でしたが、これをなくしたんです。1人の担任に生徒のすべてを委ねるのではなく、チームでもっともベストな対応を行えるようにした仕組みです。病院における「チーム医療」のようなものです。(中略)固定担任制の場合は、ある担任がうまくクラスをまとめられない状況に陥っているとします。もちろん背景にはその教員の力不足もあるかもしれません。すると職員室では「あの担任だったら問題が起きるのは当然だな」という雰囲気になる。クラスにいる子どもたちも「うちのクラスは落ち着かないな。あの先生だからしょうがないよな」と考えるようになってしまう。でも固定担任をなくせば、職員室の教員たちは「どうやって自分の得意分野を生かすか」を考えるようになります。子どものSOSのサインを見抜くのが得意な教員もいれば、保護者対応に長けた教員もいる。それぞれがワークシェアをするようになるんです。そうやって接していけば、結果として子どもたちも人のせいにしなくなり、自律のスイッチが入っていきます。~

うちが目指している「見守る保育」の中の「チーム保育」の考え方に似ています。

それぞれの先生の個性を大切に、それを活かす機会を作る。

これからは「多様性(ダイバーシティ)」の時代。

落合陽一さんの著書にもかいてあったんですが、これからの時代は、国語・算数・理科・社会の四教科ですべて100点が取れるタイプよりも、3教科では1点しか取れないけど、1教科だけは100万点をとれる能力があるタイプこそが、人類全体にとって役に立つ人になります。

うちの園の職員も個性豊かですが、それがしっかりかみ合えば、より良い保育に結び付く。

その調整役も園長の大切な仕事ですね。

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