IQとビジネスの関係②

こうした考えが発表された当時、米国もやはりIQ偏重社会でした。しかし、ビジネスで成功を収める人々は皆、このEQが高く、FORTUNE誌が選ぶトップ企業500社のうち約8割の企業がEQを人事制度に採用しているということも報告され、それまで学歴重視であったビジネス界を大きく揺るがすものになったのです。EQとは「心の力」、いわゆる「人間性」を示すものです。~(中略)~
では、EQを構成する要素は、どのような能力のことかと言うと、①自分の感情を感じ取る能力、②最適な感情を創り出す能力、③他者の感情を把握し、相手の言動の中での感情の位置づけを理解する能力、④自己成長を促すために感情をコントロールする能力、です。そして、これらの能力が優れているほど周囲の人間と円滑なコミュニケーションができると言われています。この能力は、ビジネスの分野だけでなく、「職種や役職に関係なく全ての人間に必要とされる能力」なのです。学力についても、大切なのは「コミュニケーション能力」であると言われています。(藤森平司著「保育の起源」より)


企業と同様に、大学や高校、中学校の入試においても、来年から「入試改革」が行われます。


これまで重視してきたIQや認知能力よりも、非認知能力(思考力や判断力、表現力など)を問う試験に変わることになります。


これまでの選択式から、記述式に回答が変わり、「あなたの考えを述べなさい」といった問題が出題されるようになります。


そして、それを採点するのは、AI(人工知能)です。


当園では、これまで大切にされてきた「保育者と子ども」の関係よりも、「子ども同士」の関係を重視して保育を行っています。


その理由が、上記の文章にあるのです。

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