必要なものを残す

脳の神経細胞のネットワークとは神経回路と呼ばれるものですが、このつなぎ目を「シナプス」と言います。そのシナプスの数は、年齢とともに増えていくのではなく、1~3歳前後までは急激に増えていくのですが、その後は徐々に減っていくということが1970年代にはわかっています。神経細胞は、「とりあえず最初は広く手をつないでおき、後で不要な手を離す」という戦略をとっているためだといわれています。「多めに作って後で減らす」方式の方が「必要に応じて増やす」方式よりも、周囲の状況の変化に敏感に対応することができるからです。例えば、乳幼児が細やかな指の動きができないのは、指を動かすための神経細胞のネットワークが必要以上に広く繋がり合っているためです。成長とともに不要な回線がなくなって必要な回線だけが残り、細かい指の動きができるようになるのです。(藤森平司著「保育の起源」より)




生まれてすぐの赤ちゃんはサルの顔も見分けることができると聞いたことがあります。


でも、大人になるとサルは同じ顔に見えるようになります。


このことは、上記と同じで、サルの顔を見分けるという行為は人間にとって必要でないことから、自然と失われていくのだと言えます。


子どもは本当に色んなことをしっかり見ています。


〇〇先生の髪が短くなったとか、駐車場の花壇の花が変わっているとか、大人が気付かないことも子どもは指摘することができます。


子どもは本当にスゴイです。

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